雑学まとめ

当サイトでは、明日すぐに友達に話したくなるような、あらゆる情報を紹介しています。

医療

エリート医学生が転部を決意したある理由

投稿日:2015年4月29日 更新日:

C君は昨年まで国立大医学部の3年生だった。医学生にとって、解剖実習は避けては通れない道だ。ところが、その道をどうしても通れない医学生がいた。だれの目にも将来有望な医者の卵だった彼は、入学してからも、同級生から一目置かれる優秀な学生だった。私立の有名受験高校を経て現役合格をしている。ところが、C君自身も気づいていなかった弱点が、彼にはあったのだ。みぞおちからへソの下まで一直線にメスを入れる。それから十字を切るようにタテにも線を入れる。

もちろん、亡くなっているから血は出ない。C君の初めての解剖実習は、消化器系統だった。
一歩下がって見ていたC君、どんよりと赤い肝臓を目にしたとたん、気を失ってしまった。ウーン、けっこう硬いなあよく見えないよ、もっと開いてみろよなんて仲間たちは頭を突き合わせて話している。あとはそのまま医務室へ直行。翌日も、その翌日も、彼は気持ち悪くてなにも食べられなかった。

肺にベットリついた真っ黒なタールを見て

何回か休講してから、2度目の実習の日、今度は心肺部の解剖であった。やっぱりどうしてもダメなのである。解剖体はへビースモーカーだったのだろう、肺にベットリついた真っ黒なタールを見て、C君は再び貧血を起こした。そして、とうとう彼は留年した。ほかのすべての教科がトップであってもだ。これまで1つの挫折も知らなかったC君がである。解剖学の単位が取れないと進級できない。なんでみんな、なんともないんだ?だって、C君がなんで気を失うのか、わかんないんだもの。

C君、人生最大のピンチ!しかし、だれもその問いに答えられない。その後、考えに考えたあげく、結局C君は違う道を進んだ。今は同じ大学の文学部哲学科に通っている。転部は一も二もなく許可された。そういえばあのとき、ほかの班のカエルまで解剖していたヤツがいたなあ。あいつは今どうしているのかな?平穏な日々の中でC君は思い出す。小学校のカエルの解剖のときも、彼は早退して帰ってきたことを。運動ばかりできたけど。あいつが医者になればよかったのにとC君は思うのである。

-医療

執筆者:

関連記事

no image

医学部ジッツ-特定の大学の息のかかった病院-用語集

・再受験 他の学部に比べて医学部は再受験が多い。世の中をいろいろ見てきているので、人間としての幅が広がっているという理由で、国公立大学は再受験生を受け入れる傾向にある。大学に一度は入学したのに、そこを …

no image

脳神経外科の先生必見の求人紹介サービスをご紹介

脳神経外科は、医師数が少ない分野です。脳神経外科の必要医師数は、何と1000人も不足していると言われています。ただでさえ、2004年のスーパーローテート以降、外科志望の若手医師の数が減っている中、脳神 …

no image

医者の紹介状の力-回復しない症状が回復したある例

紹介状に秘められた力というものがあるのをご存知だろうか。紹介状を持たない患者に対しては、大病院では流れ作業で診なければこなしていけない。手抜きして、投薬で症状を抑える程度の診療が行われているケースもあ …

no image

A型インフルエンザウイルスの構造

A型インフルエンザウイルスの構造はどうなっているのでしょうか。実はA型インフルエンザウイルスの構造はいたってシンプルで、タンパク質とRNAだけで構成されています。 ふだん私たちが苦しめられている分、な …

no image

医学専門誌ならではの広告

どんな企業でも新規開業して1番苦労するのは一代目である。開業医も同じ。そこで、どこの開業医も頭を悩ますのが、跡継ぎ問題である。たとえばこんな話がある。S内科は開業して12年、ようやく経営も安定したとこ …