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医療

医学部の解剖実習出会いと相性とないものねだり

投稿日:2015年4月26日 更新日:

G君たちの班の解剖体は、脳溢血で亡くなった42歳の男性のものだ。解剖実習に使用される解剖体は、班ごとに一体ずつ割りあてられる。生前はよく身体を鍛えていたのだろう、色浅黒く、筋骨たくましい。彼らの班が脳の勉強をするときは、隣の班の実習を見学する。というのも、G君たちのスポーツマンの脳内はすでに死亡時解剖済みで、空っぽだったからだ。

G君は、スポーツマンで健康体そのものに見える彼の早すぎた死のいきさつを、ときどき想像してみたりする。隣の班の解剖体は65歳の男性。死因は肺ガンだそうだ。それが循環器の講義になって、なかなか解剖が進まないのだ。G君たちはばかに遅れを取ってしまった。くだんのスポーツマン氏、筋肉隆々、とにかく解剖に苦労している。そこ!なにもたついているッと、容赦なく講師の罵声が飛ぶ。

へナチョコ医大生にはまるでハが立たない

ろくな栄養もとっていないへナチョコ医大生にはまるでハが立たない。ちなみに別の班は38歳で心不全で亡くなった女性である。彼女はかなり太めである。メスを入れるとプリプリと黄色い脂肪が後から出てくるそうだ。実習を始めてから、その判の全員が、いぶり卵を食べられなくなったという。G君たちの奮闘ぶりを見学していた隣の班の学生がのんきにつぶやいた。ウチの班なら楽勝なのにねえ。あっちの班はかわいそうになあ。そういえば、隣の肺ガン氏、やせて骨と皮だけだ。ただ、扱いやすいが肝心の肺がない。

うまくいかないもんだなあ、とG君、凝った右肩をもみながら思った。貴重な一体とのおつき合いは、実習の期間中ずっと続く。医学の向上のため、献体していただいた遺体は一講座ごとに少しずつ解剖しながら、学習していく。長い長いおつき合いである。彼らはこうしていろんなヒトに教えられて、医者になっていくわけだ。彼らの医師としての力は、こういった解剖実習などによってつけられていくのである。

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