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医療

医学部の学生寮に謎の縫合

投稿日:2015年4月21日 更新日:

これから6年間、親のスネをかじって、地方で下宿生活を送らねばならないので、とても豪華マンションに独りで暮らすというわけにはいかない。授業料は格安とはいえ、彼の家は決して裕福ではないS君。つらく苦しい浪人生活の末、晴れて地方の国立大学医学部に合格したS君。貧乏なS君だったが、さいわい同じ大学を卒業した先輩のツテで、格好の下宿を見つけることができた。昔ながらの下宿屋である。

風呂は共同で、同居学生6人。気のいいオバさんの作るオフクロの味は最高。食事つきで、四畳半一間家賃4万円。まあ、風呂は共同でもこの値段で食事つきなら、苦学生には充分だろう。ある晩、トイレに行ってS君は気がついた。ドアの板の節穴に糸が結んである。一カ所だけじゃない。節穴という節穴に赤い糸、白い糸がくっついている。もう一つ、S君がこの下宿を気に入っている理由がこれである。

細いヒモを縫いつけた跡がある

そこだけじゃない。柱の節穴はもちろん、壁紙の破れたフチ、窓枠のスキマ、食堂の椅子のクッションのウラ、果ては茶の間のテレビのスピーカーのカバーまで。昼間よく気をつけて見てみると、古い木造の建物のあちこちに、細いヒモを縫いつけた跡があるのだ。これがほどこうと思ってもほどけない。なんじゃこれは?下宿のオバさんにたずねたところ、これは歴代の医学部の先輩たちの縫合練習の跡なのだそうだ。

縫合が苦手な学生たちが、スキマや裂け目さえ見れば、懸命に糸結びの練習をしたのだというのだという。これに感動したS君。家にいながら縫合の練習ができる。自分も先輩たちに負けないくらい、思いっきり縫合跡をつけてやろうと、S君は決心するのであった。ガンバレ、平成の貧乏医学生!ただ、数十年の長きにわたって、田舎大学の医大生の学究ぶりを見守ってきたこの下宿も、老朽化がすすみ、S君が4年生になる年には、取り壊しになる予定であるという。

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