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方言がバカにされることで起こった悲劇

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一九五五年ごろ、集団就職の中学生が東京を逃げ出して、故郷へ帰ってしまった原因の多くは、自分の言葉が恥ずかしかったからです。明治時代に桂太郎内閣が通達を出して、今後方言を改め、標準語の普及をはかるべしと、標準語の重要性を指摘して以来、かれこれ九十年たちますが、実際に標準語が普及しはじめたのは、約五十年前ではないでしょうか。

「〇〇署ではFを傷害致死の疑いで逮捕した。調べでは、ふたりはクレーン車の修理をしていたが、上で作業をしていたFがボルトを落としたとき、それを拾ってくれるようNさんに長崎弁で頼んだところ、Nさんがこれをまねしたことからけんかになった。Fは長崎市の出身で約半年前に上京したが、いつも長崎弁をまねされて、同僚にバカにされていたので、ついかっとなったと自供した、ある作業場で、Nさんが同僚のFとけんか、Fは工作用の長さ三十センチのやすりでNさんの左腹部をさした。Nさんは病院で間もなく死んだ。」という事件があったそうです。まさに方言が生んだ悲劇です。長崎弁をまねされていたことが、Fの人格を常に傷つけていたのです。

標準語も地方で充分理解されるように

戦後生活文化が都市にも農山漁村にも平均化するにつれて、標準語も地方で充分理解されるようになりました。これをテレビジャーナリズムを主体とするマスコミュニケイションの発展だけの理由にする人がありますが、言葉が独立した文化であると同時に、その根は常に一般生活のなかにおいていることを考え合わせると、むしろ文化全体の平均化のひとつの流れと考えたほうが妥当だと思います。

方言からくる劣等意識を持っている人はたくさんあります。それ以前の普及のあり方は、他の文化が東京と地方との差があまりにもありすぎていたのを無視して、標準語だけを文化だ文化だと無理押しをしていたところがありました。

現代の日本にはたくさんの品物が溢れていますが、毎日の生活に追われていて、お金もあるのに何となく貧乏な感じがするのと同じように、目の前に標準語という共通の文化があり、それが日常とくに必要はないのに、ことあるごとに必要性が痛感されるとなると、妙に反発と重荷を感じます。

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