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心理学

サバンナヒヒの生態と求愛

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スマッツは何年にもわたってケニアの大草原でサバンナヒヒの生態を調査し、タリアとアレクサンダーの感動的な求愛行動を記録した。はじまりは、思春期に入ったタリアにさかりがついたときだった。

動物も、求愛の際には神経質になり、落ち着かなくなる。ティーンエイジャーの男の子はデートのときそわそわするものだが、それはサバンナヒヒにしても同じだーと霊長類学者のバーバラ・スマッツが報告している。

それまでタリアは、ほんの数か月前に集団に加わった同年代のアレクサンダーをずっと避けていた。ところがその日の夕方、タリアとアレクサンダーは、仲間が集まって睡眠をとる崖の上で、一メートルほど離れて腰を下ろしていた。

数秒ごとに、彼女は目の隅でちらちらとアレクサンダーを見ていた。やがて彼への視線がどんどん長くなり、毛づくろいの手もますます散漫になってきたところで、彼女はアレクサンダーの横顔をしばらくまじまじと見つめるようになった。

アレクサンダーは西を向き

アレクサンダーは西を向き、その鋭い鼻先を夕日に向けて、仲間たちが崖を登る光景をながめていた。タリアは自分の毛づくろいをしていたが、どちらかといえばおざなりな手つきで、心はどこかべつの場所にあるようだった。

アレクサンダーが顔を向けると、彼女はたちまちうつむき、自分の足もとをじっと見下ろしてしまう。アレクサンダーはやがて視線をそらせた。タリアはふたたび彼の方向をちらりと見るのだが、彼がまた目を向けると、視線を足もとに戻してしまう。

そんなぐあいに、ジェスチャーゲームはつづいたするとアレクサンダーが、タリアに目も向けずにじりじりと彼女のほうへにじりよっていったタリアはからだをこわばらせ、一瞬、アレクサンダーの目をのぞきこんだ。彼が近くに来ると、タリアは立ち上がり、お尻を彼に向け、肩越しに振り返っては、彼にちらちらと視線を送りはじめた。そうやってタリアとアレクサンダーは夜明けまでともに過ごしたのだった。

-心理学

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