日本にもゲテモノ料理の歴史が
日本にもゲテモノ料理の歴史があったようだがご存知だろうか。トリュフがどうのフォアグラがどうのと、世をあげてのグルメブームだが、裏グルメとも言うべきゲテモノ食いにとっては、正統派のグルメなど、子供みたいなものかもしれない。
日本にも、このゲテモノ食いの歴史は脈々と続いている。江戸時代の正保・慶安(1645~1652年)の頃、食通が集まって会合を催したという。
献立の中身はというのは
その時の献立の中身はというのは、モグラの汁、ヒキガエルのなます、ミミズの吸い物、ネズミのかば焼き、さらにはウジ虫の塩炒り、サナダ虫の三杯酢などとなっているようである。
朝野険載という本には、生きた猫をしっぽから食い始め、腸に至るまで食い尽くした男のことが書かれている。
北窓さだんという本には
また北窓さだんという本には、婦人の乳が何よりも好物で、他のものを一切食べない男のことが出ている。だが、この程度のことで驚いてはいけない。
上には上があるというもの。究極のゲテモノ食いと言えば、やはり糞食にとどめを刺す。恐ろしい世界である。
色々なゲテモノ料理
日本では有明海のみに分布するワラスボはハゼ科のお魚で、ゲテモノとされている。
豚の顔の皮を食べやすく切って味付けした食べ物である、チラガーという食べ物もある。
赤蟻の卵のスープ
その他、赤蟻の卵のスープもある。「カイモッデーン」のカイは卵、モッは蟻、デーンは赤色を意味するのだそう。
中国では、蚕、カエル、ウサギ、サソリ、ヒトデ、サメ。豚、牛、鶏の血の塊。田舎の方ではネズミも食べるそうだ。
タイではタガメ
虫を食べる文化がある国はけっこうある。タイではタガメが食べられていて、メキシコではカメムシを食べるそうだ。
また、イタリアでは、ウジ虫入りのチーズが食べられているそうだ。ウジ虫の排泄物が、チーズを美味しくするそうである。あー気持ち悪い・・。
考えただけでも気持ち悪いのだが、こんな料理を美味しそうに食べている。見た目は気持ち悪いのだが、意外と食べると美味しいようだ。