雑学まとめ

当サイトでは、明日すぐに友達に話したくなるような、あらゆる情報を紹介しています。

心理学

こういうときにはこういうふうに振る舞うべきなんだ

投稿日:

小さいときからかなり厳しいしつけを受けている。一つ一つ親の言うことに従って、厳しい決まりの中で彼女は育てられた。彼女がまず身につけたのは、このときはこうすべきだ、あのときはこうすべきだという決まりに従って暮らすことだった。その「こうすべき」は大体お母さんが決める。

みんなが思うほど一人一人の人とは親密にならない。パフォーマンスがあまりにも巧みで、称賛や評価が高すぎると、表面的な人間関係はたくさんできても、本当に親身な、親しい人間関係にならない。

なぜならば、「こういうときにはこういうふうに振る舞うべきなんだ」というあるシナリオが彼女の中にあって、そのシナリオどおりにそのときそのとき優等生のように演じたり、振る舞ったりするのだが、親しくつき合う人々から見ると、あまりにもそれが巧みなので、どこまでが彼女自身の本心から出ているものなのか、演技によるものなのか、いま一つしっくりしないからだ。

彼女があまりうまくやり過ぎると、みんなの心の中にひそかなやっかみやねたみが起こって、またやってる、というしらけた気持ちになる。学校に行けば、先生がこうしてほしいというその気持ちを実行する優秀な生徒になった。

その他大勢の立場に置かれると

その場でスターになってみんなから喝采を浴びるような立場にいれば、とてもいい面が出るのだが、自分がみんなの関心の中心でない、その他大勢の立場に置かれると、なんとなく精彩がなくなり、機嫌も悪くなる。

彼女の心はいつも相手に向いているのではなくて、自分にシナリオを提供してくれるマスメディア、あるいは世の中ー実はそれはお母さんそのものなのだーなので、相手になる人々にしてみると、どこか本当に人間味のある関係が持てないという微妙な違和感が残る。

クラブでも一番いい生徒だった。ところが、思春期になって親離れ、先生離れしたときからは、彼女に演技するシナリオを供給してくれるのは、雑誌やテレビになった。お母さんの言うとおりによい子ちゃんをやっていたのと同じように、彼女は、世の中が送り込んでくる最新流行のシナリオを、今度は一つ一つ実行していくことが生きがいになったのだった。

-心理学

執筆者:

関連記事

no image

精神的な混乱状態と脳内の覚醒メカニズム

よろこびであれ、悲しみ、不安、恐怖、好奇心であれ、とにかくどんなきっかけであっても、情的になっている時期の人間というのは、恋愛になびきやすいもの。これはおそらく、精神的な混乱状態が、脳内の覚醒メカニズ …

no image

自己実現力とそこからはみだした人

学業成績で、自分が今までクラスの中のまん中くらいだったのが、努力して一番以内に成績が上がったとします。これは自己実現の道に添っているかのようです。ところが、もしそれが自己実現だとすると、自分の自己実現 …

no image

動物の求愛活動

グリズリーベアはオスもメスもたがいから一定の距離を保ちながら、たがいにみごとに同調する動きで行ったり来たりし、巨体を前後に揺らす。ハイエナはともに円を描いて歩きながら、「笑い声」として知られる、興奮し …

no image

性的欲望は恋愛の中心的要素

古代シュメールの女王イナンナは、ドゥムジの性的魅力の虜になった。「ああ、ドゥムジー・あなたのふくよかさがわたしのよろこびです」。「北風よ、目ざめよ南風よ、舞い上がれわたしの庭に吹きつけわたしの香りを飛 …

no image

溶け合う愛の願望

二世紀のアメリカの詩人イヴォール・ウィンターズは「跡を継ぐ者に望む、わたしたちをひとつの壺に封印してくれと二度と帰ることのない、ひとつの魂として」そしてミルトンは失楽園のなかで、イヴにたいするアダムの …