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ファッション

服に対する考え方を変える力を備えていながら変えようとしない私たち

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稀有な才能の持ち主でも、ファッション・ゲームに加わらないというだけで憂き目に遭うこともある。たとえば、いまひとつゴージャスな魅力に欠ける女優。映画で圧倒的な演技力を見せたのに、各授賞式でレッド・カーペット上に現れた姿は、クチュールをまとったライバルたちのせいですっかり霞んでしまっていた。今日、着こなし上手であれば、伝説の人にのし上がるのも夢ではない。そこそこの女優が、ただ単にデザイナーズ・プランドのドレスでイベントに現れただけでスクリン・アイドルの座に上りつめるのを、一体何度目にしてきたことか。

服に対する考え方を変える力を備えていながら、めったに変えようとしない私たち。ファッションは、私たちにいろいろとバカげた行動を取らせる。それなのに、なぜそれが自分の生活にそれほどまでの重みを持っているのか疑問に思うこともなく、ただ導かれるままに動いている人が多い。水着を買いに行く気がしない、別に毎年買い換えなくてもいいじゃない。猫も約子も、店でよく見かける服、しかも同じ服を着ているのでうんざり?

細いモデルやセレブばかりでムカつく?

雑誌を見ると棒みたいに細いモデルやセレブばかりでムカつく?それなら、どうしてファッション誌を三種類も購読しているの?ハンドバッグの形のはやりすたりにっいていけない?じゃあ、最新スタイルにこだわるのやめたら?とんでもない値段の服ばかりで許せないって?そう言いながら、なんでそんなにお金を使い続けるの?なら、ショッピング・モールで買い物しなければいい。

世界中の何億という人々が、毎年服を買う。彼らは毎朝かなり時間をかけて、どのシャツにどのパンツを合わせるかといったことを考える。だが、そもそもそうした服を買った動機についてじっくり考えてみたことのある人はまずいない。アメリカ人は平均一七二九ドル分の服を買い、業界の年間売上高は二〇〇〇億ドル以上に上るだろうと言われている。そうしたごく普通のアメリカ人のジョー(またはジョゼフィン)は、月に四回モールに買い物に行くといわれているようだ。

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