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医療

不法就労者が病院で起こす問題

投稿日:2015年5月21日 更新日:

神奈川県のある市立病院での話である。ここは都心に近い新興住宅都市のため、工事現場も多く、1日に1人、2人、こういう人たちが診察に訪れるのだが、彼らはもちろん保険証など持っていないし、現金の持ち合わせがないケースも多い。もちろん、ちゃんと外資系の会社などに勤務する社会保険の被保険者もいるが、中にはそうでない者もいる。最近、外来患者でとくに目立つようになってきたのが東南アジア系や中国系の外国人である。保険証など持っていない、主に不法就労者といわれる人たちである。一体、どうやって診察を受けるのであろうか?

この市立病院の総合窓口で、こうした人たちの応対を担当するのが、事務局のWさん。別にそれを専門の仕事にしているわけではないが、英語が堪能な上、中国語も若干しゃべれるので、なにかというとその場に駆り出されるのである。とはいえ、彼らのうち日本語はもちろん、英語をまともに話せる者はそう多くはない。片言の日本語か英語をしゃべれるとして、次はお金の心配である。さんざん検査して治療費を取れずに泣き寝入り、なんてケースもよくある。

さすがのWさんでもお手上げ状態

インドネシア語やタイ語をまくしたてられたんでは、さすがのWさんでもお手上げ状態。むろん先生も同じだから、そういう場合は通訳や世話人同行でなければお引き取り願うことにしている。いつだったか、ドイツ人の若者が500円玉1コ持って、病院に来たことがあり、残念ながら診察を断ったことがあった、という。すると帰りに駅前で、その青年が銀細工を売っているのに出くわしてしまった。

さすがにサッサと通り過ぎることもできなかったというWさん、なんとなく申し聞なくて1つ買った覚えがあるとか。苦い過ちを繰り返さないために、まずサイフの中身をカウンターにブチまけてもらう。ジャラジャラと散らばった全財産の中から、必要な金額をひとつずつ差し引いていく。「初診料には足りませんね。じゃあ再診の700円を引いて」「ア、ソレトッタラ、バス代ナクナルヨ」「じゃあ薬は3日分は無理だな。2日分にしましょう」という具合。見ず知らずの外国人のサイフの中身が、最近妙に気になるWさん。くれぐれも病気だけはしないようにと切に願うのであった。

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