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ファッション

フォックス・カラーを斜めに巻きつけて

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わずか数分のうちに、そのシーズンの最新トレンドは、ほぼ疑いようもなくなっていた。このショーから数カ月にわたって、多くのファッション誌が、今シーズンの注目トレンドは「ティペット」とも呼ばれるファー・カラーだと触れ回った。

フォックス・カラーを斜めに巻きつけて。ベルト付きトレンチ・コート。取り外しできるデリケートなファー・カラーがアクセント。薄生地の花模様のドレス。合わせてあるのはやっばりファー・カラー。

ティペットは、その年のプラダの印刷媒体広告を飾った。そして、全身プラダできめで、わざとおしゃれにずらしてファー・カラーを付けたジェニファー・ジェイソン・リーやアマンダ・ピートといったセレブのパパラッチ写真によって、新たなマスト・アイテムという位置付けはさらに固まることになる。

新しいわけでも特別なわけでもないんですよ

「プラダがトレンドを作ってから、弊社のファー・ティペットがとてもよく売れたのは事実です」。「でも、プラダ製品が市場に出る前から、弊社は新しいファー・ネックウェア類を試作していたんです。実は、ティペットは昔ヨーロッパの裁判官や聖職者が身に付けていたものなので、デザインとしては新しいわけでも特別なわけでもないんですよ」。ナプロ社の専務取締役、ブルース・ナカイもそう言っている。この会社は、二年九月にラクーン(アライグマ)やフォックス、ラビットのティペットを約六~二五ドルで販売し始めた香港のメーカーだ。

秋にはすでに、プラダのファー・カラーのコピー商品が出回っていた。色やスタイルもさまざま、価格もピンきり。エクスプレスやアーバン・アウトフィッターズといった店は独自のフェイク・ファー・バージョンを展開し、メイシーズは五八ドルでラビット・カラーを、サックス・フィフス・アヴェニューは三ドルでアドリエンヌ・ランドーのフォックス・ファー・カラーを販売した。こうして潤った世界中の衣料品店が、販売を促進してくれたミズ・プラダにほんの形ばかりの謝意を表し
た。

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