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環境問題

塩化ビニルの焼却が増えてしまうと

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プラスチックは、使用上の問題だけではありません。廃棄物としても困った存在です。特に自動車をはじめ、私たちの生活の中の至る所に使われている塩化ビニルは大きな問題となっています。

塩化ビニルの焼却には二つの方法があります。その一つは、乾式排ガス処理方式と呼ばれる焼却炉をもちいるもの、もう一つは、湿式排ガス処理方式の焼却炉をもちいるものです。グリーンピース・ジャパンの調査によると、塩化ビニル一キロを焼却すると、乾式の場合で〇・八〜一・四キログラムの有害廃棄物が出ます。

欧州環境局は、廃棄物中の塩化ビニルについて、いくつかの研究を研究機関に委託しました。塩化ビニル廃棄物の量は、欧州でも毎年四一万〜七二万トンずつ増えています。

一方、湿式では〇・四〜〇・九キログラムの有害物質が、洗浄水中に残留物として残ります(塩化ビニルの焼却によるダイオキシンの発生は大きな問題ですが)。もし私たちがこのまま塩化ビニルを消費しつづけると、塩化ビニルの焼却は増えることになります。

有害な可塾剤や安定剤が流出してきます

塩化ビニルを焼却せずに埋め立てても、有害な可塾剤や安定剤が流出してきます。これらの物質は、非常に安定で寿命が長いので、流出による有害性も長年にわたってつづくことになります。たとえば、フタル酸エステル類の浸出率は三〇〜三五パーセントです。このフタル酸エステルが、土壌や地下水を汚染して、生物に影響をあたえることになります。

では、リサイクルしたらどうでしょう。農業用フィルムやパイプ(管)類は回収・再生されているようですが、一般の消費者が使う日用品の再利用はむずかしいようです。EUでの塩化ビニルのリサイクルは三パーセント未満です。このように、どの点から見ても、プラスチック、特に塩化ビニルは環境を汚染し、人体に影響をあたえる可能性が強い物質です。

化学は苦手といっている場合ではないと思われませんか?塩化ビニル製の日用品は、表示してあるはずですから、極力減らしたいものです。

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