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エコテロリズムの活動家

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繁殖情報札が外されてしまったため、残ったミンクについても血統を証明するすべがなくなってしまった。つまり、血統がよくても高値で売れないわけである。血統書がないからには、残りのミンクから今後生まれてくる子どもの価値も下がってしまうだろう。一時間の妨害行為が一年来のビジネスを壊滅状態に陥れたのだ。

「どっちみちミンクは死ぬ運命だったんだ。少なくとも一瞬自由を味わえたじゃないか」。この襲撃は、エバーツ農場には大打撃だった。当初、その夏に一万六匹生まれると見積もられていた子どもの数は、ほぼ三五匹に大幅修正された。

損失の大半は保険でカバーされるだろうが、保険の再加入は難しいだろうと思われた。数年後、一家は総額三五万ドルの民事訴訟ー通常損害賠償金として一万ドル、特別損害賠償金として一万ドル、懲罰的損害賠償金と法的費用として五万ドルーを起こし、結局、七七万ドルの受け取りを認められた。

皮肉っぽい激励の言葉さえ付け加えられていた

エコ・テロリストの地下組織動物解放戦線(ALF)を支持するノー・コンプロマイズ(妥協しない)という名のウェブサイトでは、こうした接触先の情報に皮肉っぽい激励の言葉さえ付け加えられていた。「ちなみに、トム夫妻は、真夜中に起こされるのが大嫌いだ」。

テロリズムは終わったわけではなかった。活動家たちはインターネットにトム・マクレランの住所と電話番号を流し、この毛皮農場主に「告訴された自由の戦士たちを相手取って訴訟を起こすとは、勘違いもはなはだしい」ことを思い知らせてやるよう、信奉者たちをけしかけた。

ミシガン・ファイブは罰金を科されたものの(そのうちのいくらかは、動物愛護団体が支払った)、判決自体は比較的軽いもので済んだ。最も重いのがワイナーに対する二年の入獄だったが、それさえ、検察に協力して地域奉仕活動を四時間行えば帳消しになるのだった。
ヨーロフスキーも、オンタリオ州ロンドンの重警備施設、エルギン・ミドルセックス鑑別所への六カ月の入所宣告を受けたが、七七日で解放された。

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