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医療

病棟での実習で医学教育の欠点がさらけ出されるという話

投稿日:2014年11月20日 更新日:

社会と医療には親密な関係があるにもかかわらず、それに興味を持つことは、医者として邪道であり、あくまでも臨床の医学研究が医学の本道であると、多くの医者が考えているという。医学教育学は、あくまでも医学全体からみれば亜流でしかなく、医学研究のできない研究者の落ちこぼれが取り組む学問だと思われているらしい。病院管理学の講座を持つところは少ないが、こういう学問こそ、いまの医療には欠かせないものである。

そのため、福祉関係の法律を知ることもなく、介護保険などの社会保険の仕組みを知ることもない。小手先のカリキュラムをいじったところで医学教育の変革はできない。それが新しくなったところで、患者のための医学にはならないという。

また、病棟での実習は、BSLと呼ばれる。数名のグループが病棟の患者さんを受け持たされたり、検査に立ち会ったりする。ここでも医学教育の欠点がさらけ出されるという。

ほとんどシステム化されていないらしい

臨床での衝撃はそれなりにあるが、医学生の訓練をするという意味ではほとんどシステム化されていないらしい。医学生はここでもある種の意欲をそがれることになる。医者としての経験をしたいという願望と、病棟の忙しさは相反して、結局、医学生は邪魔者扱いされてしまう。そこには将来、最も大切になるであろう、患者との面談の方法など、非常に実践的なものがあるはずだが、それが教育されることは少なく、それを教育できる人間も少ないようだ。

学生指導の担当になった医者は、日常の仕事が忙しく、学生たちの相手をするのが面倒になってくる。そこに濃厚な臨床の実習はなく、手の空いた医者が相手をするというのが現状という。医学教育をする医者に対しての評価がほとんどないのが大きな原因である。ただ見ているだけの臨床実習は実につまらないもので、居場所のない医学生にとって、カンファランスルームで仲間たちとしゃべったり、医学書を読んで実習が終わってしまうこともある。

講義のカリキュラムには多くの問題が以前から指摘されているようだ。一つには、実際の臨床の重要度と講義時間が一致しない。その修正には各科の教授の思惑が関係して、なかなか時間をうまく変更できないことが多いという。
医学部のさまざまな制度を改革できないのは、主任教授が全権を掌握し、そこを通過しないと何も進まないからではないだろうか。閉鎖された横構のなかでは、問題が山ほどあったとしても、それに前向きに取り組むことが、自分の存在の否定になってしまうからだ。

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