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医療

病院の待合室に響いた子供の恐ろしい一言

投稿日:2015年4月7日 更新日:

大学病院の内科医局に勤めるAさんには、4歳になる長男コウちゃんがいる。小さな子どもを連れて病院にいくのは、どこへ行くよりも、気疲れするものである。あと3カ月で、妻のK子さんは2人目を出産する予定だ。Aさんが当直明けのある日の午後、以前から家族と約束していた子どもミュージカルに行くため、病院で落ち合うことになった。少し早く着いたK子さんとコウちゃんは、Aさんの仕事が終わるまでロビーで待つことにした。コウちゃんにとっては生まれて初めて見学する、お父さんの勤め先である。

ところが3時半頃になって、Aさんがロビーに行ってみると、そこには妻と息子の姿が見えない。K子さんがダメよと注意するのも聞かずに、ロビーのソファーとソファーの間を走り回っていた。一体どこ行っちゃったんだろうとさんざん探して、ようやく産婦人科の待合室で2人を見つけた。コウちゃんが、ふいにこっちを向いていきなり大声で叫んだ。K子さんは一瞬心臓が止まるかと思った。「ねえママ、ここにいる人たち、みんな死んじゃうんでしょッ?」

いても立ってもいられずに

いても立ってもいられずに、息子を抱えて走り出し、おなかの大きいK子さん、とっさの判断で産婦人科のフロアへあたふたと逃げ込んだというわけだ。そんなドタバタがあったとは知らなかったAさん、思わずウーンとうなってしまった。入院患者がひと息つきに、病棟からロビーへと下りてきている。外来も予約や検査の患者だけになり、いくぶんひっそりとしている中に、ポツポツとパジャマやガウン姿が見える。入院患者たちは、少しでも外の健康な空気に触れたくて、ロビーに下りて来るのであろう。

本当にもうすぐ死んじゃう人がそこにいたかどうかはわからないが、ただの元気のない病人でも、4歳の子どもにとっては、みんなそう見えるのかもしれない。ガラガラと点満のビンを下げた動台を動かしながらゆっくりと歩く者、玄関の明るいガラスの創四外をぼんやり眺める者。やっばり病院での待ち合わせはダメだね、とAさん夫婦は顔を見あわせ、うなずき合ったのである。

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