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ブランドを身につける心得-分不相応な着こなし

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・ブランドを身につける心得

ブルジョワの子どもたちは、生まれるとボン・ポワン(マドレーヌにある高級ベビ服店)のベビー服にくるまり、オールド・イングランドなどの子ども服を着せられ、やがて成人するころから少しずつ老舗の門をくぐることになる。
パリでは、今でも高価なブランド品はもっばらブルジョワの子弟やマダムの御用ということになっている。

エリティスム(エリート主義)にはときに鼻もちならないスノビズムを感じることもあるが、エリート層こそフランスの文化やよき伝統を継承しているともいえる。その老舗とは、必ずしも日本でもてはやされているスーパーブランドのそれではなく、パリに一軒しかない仕立屋の部類も多い。貴族的なるものはあまたに存在しない、と考えている保守派も少なくない。

ブランド品を身につけるのは、ある程度社会的地位が高く、行動にはそれなりの注意を払うべき、が暗黙の了解だ。だいぶ薄らいだとはいえ、フランスでは今でもNoblesseObigeというわけで、地位が高ければ、徳高くあれという精神が生きているような気がする。

労働者階級とブルジョワ階級は対立

極論を言えば、労働者階級とブルジョワ階級は対立、ときには敵対する関係にある。フランスにあって日本にないもの、それは社会のクラス(階層)だ。フランス人は一般に個人主義だと見られているが、長らく社会階層が混ざり合わなかったから、社会階層ごとに群れる習性があり、その群れの中で仲間と違う格好をしているととても居心地が悪くなる。

パリジェンヌと一口に言っても、社会階層によって生まれたときから身につけるものが全然違う。一般庶民がブランド物を買わないのは、それらが高すぎるというあたりまえの理由のほかに、彼らのクラスで高級品を身につけていると仲間から白い目で見られるということがあるからだ。背のびをして、分不相応な着こなしをしていると、自分でも借り着をしているような着心地の悪さを感じるし、彼らが代々受け継いでいる質素険約の精神からも反するのである。

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