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心理学

ビーバーたちの恋人

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木々の葉が赤や金色に染まりはじめると、スキッパーはふたたび生まれた家を離れ、いったんは見捨てたダムへと戻っていった。彼は荒れはてたダムをきちょうめんに直した。手際よく岸へ押しやった泥をピラミッドのように積み上げ、その小山に腺から出す香油と、生殖器から出す海理香をまき散らしていった。

ある晩、ローレルが餌を取りに行ったまま、谷から戻ってこられなくなり、近くの道路端で息絶えてしまった。、スキッパーはリリー池へ戻っていった。その夏ずっと、彼は両親を手伝ってダムを強化したり、水底をさらったり、ユリの花を集めたり、生まれたばかりの赤ん坊ハックルベリーとバターカップと一緒に遊んだりして過ごした。

ビーバーなりの刺激的な広告で誘いこもうという。自然の摂理がちゃんとはたらいてくれた。数日後の晩、自然誌研究家のホープ・ライデンが、月明かりに照らされたスキッパーを見つけた。水たまりからひょっこり顔を出した彼のあとにはー小さな茶色いメスのビーバーが顔をのぞかせた。

彼女が発情期を迎える何か月も前から

彼女が発情期を迎える何か月も前から、二匹は「愛し合って」いたのだろうか?著書リリー池のなかで、ライデンは書いている。「ビーバーはある種の魅力にもとづいて相手を選ぶのだが、それがじつに不思議で、興味深い。交尾という差し迫った衝動とはいっさい関係がないのだから」。

二匹は鼻を触れ合わせたあと、あたりを一緒に泳ぎまわり、水門に使う枝を集めてまわった。ビーバーのご多分にもれず、スキッパーと彼の黄褐色のお相手もまた、真夜中にこっそり絆を深め、やがて生涯のパートナーに落ち着いた。

ライデンの指摘は重要だ。ビーバーのあいだでは、相手に魅力を感じたり、愛着を感じたりといったことが、性交渉とはべつものとされている。それでも四月のある夜、二匹はビーバー式の夫婦生活を成就させた。スキッパーと彼の小柄な妻が、月明かりに照らされた水たまりから、一本の枝を一緒に歯にはさみながら姿を現したのだった。

-心理学

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