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心理学

頭の中で一つのストーリーができ上がってしまった

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ある人の話。花子は隣の課のX課長さんのことが好きで、内心悩んではいる。しかし、それ以上深い関係になったわけでもない。ただ、そのことについて、以前にA子さ、「X課長さん、素敵だわ。結婚してなかったらもっと親しくしたいくないかしら、何とかなるかしら」などと、半ば冗談めいて話したことはある。

職場にいる花子のところにうちから電話がかかってきて、お母さんと電話で口喧嘩をした。そのことを気にして、職場で気もそぞろになっていたら、そのときのA子さんの受け取り方はこうだ。「何か親ともめ事があるらしいけど、あれは隣の課のXさんとの不倫のことがお母さん、それでお母さんが心配して電話をよこしたのだ」。

いまお母さんと電話で話したことはまったく別で、妹の進学のことで言い合いをしただけだ。A子さんの頭の中では、花子の課長との不倫願望とお母さんの電話でのショックが結びついて、頭の中で一つのストーリーができ上がってしまった。

みんなを動かしてしまう

ただの噂好きと、A子さんとはどこが違うのか。その違いは、普通なら「かもしれない」と憶測で話すことが、「そうなのよ」と断定した「思い込み」になってしまう点にある。そうではないかという推測のはずなのに、本当にそのように思えてしまうとき、A子さんにはミクロな心の狂いが起こっている。

「ああ、花子、私がなんとかしてあげる。課長にも一度話してみようか」と言われて花子さんは博然とした。彼女は、そんなこと全然思ってもいなかったから。しかし、A子さんがそう思うと、それは既成事実のようになって、みんなを動かしてしまう。

自殺寸前の窮地に陥った人というふうに思い込んでしまった部分。花子さんについてもそう。本当に気の毒だわ大変だわという口調で、花子にすこく深刻な、恐ろしい悩みがあって、明羽詰まった状態のようにA子さん自身が本気で思い込んでしまう。本人が本気でそう思い込んでいるので、A子さんの話には普通の噂話以上の迫力があるのであった。

-心理学

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