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改まった席での計算した座り方

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改まった席での計算した座り方。
「あのうこちらが、私のところのアノ・・・・・・部長ですあの・・・・・・部長こちらが」課長の紹介はやっと息をしているようで、肝心の彼女の名前のところがゴニョゴニョしてわかりません。でもW氏はきちんと名乗りました。
「ご不在のところかえって失礼いたしました。伺う前に電話をすればよかったのですが」「いえ、こちらこそおいでになることがわかっていながら勝手なことをいたしまして、申しわけございません」彼女はまた、ゆっくりと頭を下げました。気品が匂い立つようです。

「父と母が急用がございまして、つい今しがた出かけましたので失礼いたします。でもすぐ戻りますので、どうぞごゆっくりなさってくださいませ」落ち着いた言葉。響きのある声。その美しさはあなたの好みにおまかせしたいと思います。慎ましいおごりを秘めた絞りの着物に、無地の帯をさりげなく締めている姿の上に、あなたの好きなタイプの女性のイメージを広げてください。

今W氏は窓を後ろにして彼女の正面に課長がくるようにし、自分は課長の左、彼女から見れば向かって右に、ちょうどモナ・リザと同じように、やや体をななめにしてすわっています。今日この席での主役は課長であって、W氏の役目は彼女に調長の印象をどのようによく植えつけるかということです。そのための説明役みたいなものです。

昼間だったら明かりとりの窓を背にしてすわります

W氏は昼間だったら明かりとりの窓を背にしてすわります。夜だったら照明が割合暗がりになっているほうへすわります。人間の顔は光を受けると平べったく見え、暗がりになるとやや立体的な微妙な影が入る。不覚にもW氏は彼女の雰囲気のうちに包み込まれそうになってしまいました。しかし、W氏は応接間に入った時に、すでにひとつの計算をしていたのです。日本間は上座下座が定まっていて、客は常に座る席が一定していますが、洋間はそこが家人の書斎などを兼ねていない限り、比較的自由にすわれます。

それには視覚的には彼女から見て楽で、しかも、少しでも顔がよく見える位置に課長をすわらせなければなりません。応接間に入った途端に、W氏はこのことを考えていたのです。

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