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政治

潜在的な敵がアメリカを凌ぐ軍備を強化することを思い止まらせる

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二〇〇二年秋になると、世界各国の関心は史上最強の国家に向けられた。圧倒的な軍事力による感藤とその行使によって権力を維持する意悪を、その国が宣言した。一極世界を永久に維持し、いかなる国家にも国家連合にも、世界の指導者であり保護者であり用心棒である、アメリカに決して盾突かせないようにすべきなのだ。国際問題の著名な専門家であるジョン・アイケンべリーは、この宣言を壮大な戦略と呼び、それは対等な競争相手の存在しない一極世界を維持するために根本的に取り組むことから始まると表現した。

帝国の壮大な戦略によって、アメリカは意のままに予防戦争を開始する権利を主張する。これはあくまでも予防であって、先制ではない。先制攻撃なら国際法の範囲内に含まれるかもしれない。だから、ソ連の爆撃機が、一九八三年にレーガン政権が突然思い出したグレナダの基地からアメリカに近づいていることが察知され、爆撃の意図が明らかになったとすれば、その爆撃機を先制攻撃し、それどころかグレナダの基地を破壊したとしても、国連憲章の理に適った解釈の範囲内で先制攻撃は正当化されただろう。

アメリカもますます安全でなくなる恐れがある

国爆安全保障戦略の表現によれば、わが国は充分な軍事力を維持し、潜在的な敵がアメリカを凌ぐ、もしくは同等となるために軍備を強化することを思い止まらせるというのである。ここで宣言されたアプローチは、防衛の国際的な規範、国連憲章第五一条に記されているものをほとんど無意味にする。この戦略によって世界はより危険な分裂状態に陥り、アメリカもますます安全でなくなる恐れがある。これは、外交専門家の間で広く共通している見方である。

イケンベリーは更にこう語る。新しい帝国の壮大な戦略は、東の間の優位を利用して思い通りに世界秩序を築こうとするものであり、そのため他国はアメリカの力に対処し、それを弱めて封じ込め、報復する方途を探るようになる。
一般的に言えば、このドクトリンは国際法と国際組織をさして価値のないものとして片付けてるのである。

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