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心理学

愛と憎しみはどこでつながっているのか

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バーバラは装置の台から飛び降りる、ドアから飛びだし、そのまま真っすぐ建物から出て行ってしまった。わたしが話す時間もなければ、実験に参加してくれた謝礼の五ドルをわたす暇もなかった。

愛と憎しみはどこでつながっているのか?一緒に検査室に向かっているとき、バーバラの足取りは重かった。まるで絶望の海でおぼれているような顔つきだった。しかし、それだけではすまなかった。バーバラの動揺は予想していたものの、実験終了直後に起きたことには、さすがに面食らった。

彼女によれば、実験中にマイケルの写真を見ているうちに、ふたりの口論を最初から最後まで思いだしてしまったのだという。「もうぜったい彼を忘れられない」彼女はそういいっと、わっと泣きだした。

そして、彼女が謝礼を受け取りにきたときには、もっと驚かされた。彼女はすっかり取り乱していのだ。そこでわたしは、一緒に待合室で話しましょう、と頼みこんだ。彼女が同意してくれたので、わたしたちは腰を落ち着けて話をはじめた。

しゃくりあげている彼女を見ているうちに

しゃくりあげている彼女を見ているうちに、べつのことにも気がついた。彼女はひどく腹を立てていた。涙の合間から、ギロリとわたしをにらみつけてきたのだから。と、彼女がいきなり金切り声をあげた。「どうしてこんなこと研究したいんですか?」罵声を浴びせられ、驚きのあまりしゃべることもできず、彼女を見つめ返すばかりだった。

自問した。情熱的な恋愛感情を生みだす脳内回路は、心理学者が「憎悪と怒り」とよぶ感情を生む脳内ネットワークと、どこかで直接的につながっているのだろうか?彼女はわたしに腹を立てていたわけではなかった。

マイケルに対して怒り心頭に発していたのだ。たまたま手近なところにいたことから、わたしを攻撃したにすぎない。やがて、ある重要なことに気づいた。今回の実験は、心理学者リード・メロイが「見捨てられ怒り」とよぶところの感情をバーバラに引き起こしてしまったのだ、と。

-心理学

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