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心理学

愛を体験することによって基本的な信頼感は生まれるもの

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愛を体験することによって、基本的な信頼感は生まれるもの。信頼と希望に裏づけられた愛こそ、共同存在のもっとも典型的な原型だといえるかもしれません。ただしここに、ひとつの問題があります。今まで共同知覚や記憶、体験価値について語ったときも、私たちは人生のよき面のみをみてきたような気がします。

究極的な信仰について、何も証明することはできません。ただそれを信じて生きていくほかはないのです。そういう意味でこの信ずるということは、あくまでも希望を捨てない、いや、もっと積極的に人類や、この世界全体の自己実現に望みをよせ、主体的に参与するという。そして、これに裏づけられてこそ、愛が本当の意味をもってくる。

開かれた意識は、他人や人類の苦しみを、まともに苦しまなければならない。しかも、まともに直面したら、それこそ自分の力ではどうしようもないだけに、よけいに苦しい。ふつう私たちは、自分個人の苦しみに対処するだけで精一杯です。いや、それさえ身にあまることなので、いやなことは無意識に抑して、直面するのを避ける傾向にあります。

人類のこととなったら

集団が共通運命で苦悩を共にし、それに対して力を合わせてたたかうような連帯は、戦争や悲惨な出来事際に、人類がたえず体験してきたところだといえるでしょう。いや人類の歴史は、少数支配者たちを除けば、つねに貧苦と従属の苦しみの歴史だったといった方がよいかもしれません。ただそれは、つねに共同のたたかいや共同の忍従適応の行動を伴っているので、苦悩に沈殿することにはならず、むしろ明るさをさえもたらすものであったのです。

他人のこと、人類のこととなったら、よほどのことがないかぎり、直面することができません。本当に親身になって苦しい人に付き添うごくわずかな場合にだけ、私たちは他人の苦悩を苦しめるようです。個人が苦悩の底において(それに負けなければ)往々にして成長体験的な明るさを体験するのは、その不思議な生命と同じく、人間のたくましさだともいえましょう。

-心理学

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