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宇宙

危険を感じたアームストロング宇宙飛行士は

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最大の危機に直面したのは、ニール・アームストロングとデービッド・スコットを乗せたジェミニ8号だった。8号の目的は、先に打ち上げられている標的衛星アジェナとのドッキングにあり、アームストロングはその作業を非の打ちどころなくやり遂げた。ところがドッキングに成功して二十七分後、宇宙船とアジェナは結合したまま、急に回転を始めたのである。

危険を感じたアームストロングは、原因はアジェナにあると考えてこれを切り離した。しかし切り離し後も宇宙船の回転は止まらず、一秒間に一回転という猛烈な勢いになった。これにはかなり焦ったことだろう。宇宙船を安定させる唯一の方法は、大気圏再突入制御装置のスラスター(推進ロケット)に点火するしかない。アームストロングは残された飛行計画をすべて中止して、スラスターに点火した。

一九六六年、ジェミニ計画は続けられ、五回の打ち上げが行なわれた。これらの計画で、標的衛星とのドッキングや長時間にわたる船外活動などの実験が繰り返され、最終的に大きな問題はすべてクリアされたが、危機的状況がまったく起こらなかったわけではない。

月へ行って帰って来るのに余りある時間だった

それは月へ行って帰って来るのに余りある時間だった。宇宙飛行士はフランク・ボーマンとジェームズ・ラベルだったが、ラベルは後にアポロ号で月へ向かっていた。しかし皮肉にもこのときは故障に見舞われ、地球へ緊急帰還、ついに月の土を踏むことはできなかった。

地球への帰路、宇宙飛行士たちは電気回路を全部点検し、異常な回転の原因が、実は地球へ戻るためのスラスターの一つが自分で噴射したためだったことを突き止めた。アームストロングの決断はまことに適切だった。後に彼はアポロ号の船長に選ばれるが、この時の冷静沈着な行動がその決定を促したといえるかもしれない。

ジェミニ計画は六五年十一月のB号打ち上げをもって終了した。計画に参画した二十人の宇宙飛行士は、延べ九百七十時間、宇宙に滞在したのだった。

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